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神の手を持つ男マラドーナ、ジュリア・ロバーツ大好き宣言!

第61回カンヌ国際映画祭

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ついに映画になってしまったスーパースター、マラドーナ(左)とエミール・クストリッツァ監督(右)
ついに映画になってしまったスーパースター、マラドーナ(左)とエミール・クストリッツァ監督(右) - Photo:Harumi Nakayama

 第61回カンヌ国際映画祭で現地時間20日、神の手を持つ男、元サッカー・アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナが自身の半生を描いたドキュメンタリー映画『マラドーナ』(原題)の上映のためにカンヌ入りし、エミール・クストリッツァ監督とともに公式記者会見を行った。

 反ブッシュ大統領を掲げるマラドーナと、旧ユーゴスラビアのサラエボ出身のクストリッツァ監督は、共に反超大国という政治的思想で意気投合したそうで仲良く肩を組みながら会見場に登場。そんなクストリッツァが隣にいるからか、この日は記者のどんな質問にも冗舌に答えていた。

 今年のカンヌは、もう一人の問題児・元世界ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソンのドキュメンタリー映画『タイソン』(原題)も上映され、何かと比較される2人だが、マラドーナは「似ているかもしれないが、彼はボクサーでおれはサッカー選手。彼の人生は苦しみの上に成り立っているが、おれは自分の人生を楽しんでいるよ」と、語った。

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 映画は、マラドーナがいかに母国で教祖的な存在であるかを写し出すと当時に、まな娘をでき愛する父親としての一面や、コカイン吸引の事実も素直に語っている。一時期はコカインの影響もあって巨漢ぶりが目立ったが、2003年には胃の手術とダイエットをして、今やすっきりスリムに。生活態度も改めたようで、「今、おれは昔とまったく違う人生を歩んでいる。すごく穏やかになったんだ」と更正したことを強調した。

 映画の出来には満足しているようで、「これはおれの人生を多面的にとらえている。この映画こそマイ・ライフだ!」と絶賛。また、劇中ではロバート・デ・ニーロのファンであることを明かしていたが、この日、ジュリア・ロバーツもお気に入りであることも判明。「彼女がカンヌに来たら何でもしてあげる」と鼻の下を伸ばし、超大国は嫌いでも、ハリウッドスターは別格というスーパースターのミーハーな一面を見せていた。

 なおこの日はもう一人の問題児、ロマン・ポランスキー監督のドキュメンタリー映画『ロマン・ポランスキー:ウォンテッド・アンド・デザイアー』(原題)の公式上映も行われた。しかし映画の内容は、13歳の少女に性的行為を働いて有罪判決を受けた事件を、当時の警察関係者や、ポランスキー監督のインタビューで再検証していくという自身の暗部を暴く内容のため、さすがにポランスキー監督は姿を見せなかった。(取材・文:中山治美)

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