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子どもの人身売買問題を江口洋介と阪本監督が骨太に問いかける!

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阪本順治監督(右)と江口洋介。
阪本順治監督(右)と江口洋介。

 パルテノン多摩にて16日、アジアの子どもたちの人身売買をテーマにした映画『闇の子供たち』のティーチ・イン試写会が行われ、阪本順治監督と江口洋介、タイの実状に詳しい恵泉女学園大学教員の齋藤百合子が登壇した。【関連作品の写真はこちら】

 本作は「夜を賭けて」「血と骨」などで知られる梁石日の「闇の子供たち」をベースにした作品だが、阪本監督から協力を求められた齋藤は、タブーに触れる内容だけに当初映画化には反対の立場だったという。しかし、阪本監督は何度も台本を書き直し、齋藤を頷かせる台本を完成させた。

 「素晴らしい台本」と斎藤を唸らせた阪本監督だが、「映画を作る人間としてこの真実から逃げることはできない、向かうべきだろうとは思っていたが、日本人の僕がタイという国を舞台に、このテーマを描くとき、誰かを傷つけてしまうのではないのではないか」という葛藤を抱き続けていたという。だが同時に「人身売買というのは人の尊厳を売買すること。しかも日本人がタイや中国などに子どもを買いに行っているという事実がある以上、わたしたちに跳ね返ってくる物語にしなければいけない」という使命感が本作の機動力になったことを明かした。

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 江口をはじめ、宮崎あおいや妻夫木聡など豪華なキャステイングについて話が及ぶと「豪華キャストとは思いたくない。今回の起用は日常的に自問自答をしているだろう、世間にもちゃんと目を向けているだろう、有名無名も関係なくそういった基準で選んだ」と娯楽映画とは一線を画す作品であることを強調した。

 一方、江口は出演の承諾を悩んだことを明かすも、「自分の子どもに、『こういう映画に出演した』といつか自分の子どもに言いたい。そして観客の皆さんにも、子どもたちの人身売買が実際に行われていることを知って欲しい」と会場に訪れた観客に呼びかけるように、精一杯の気持ちを込めて伝えた。

映画『闇の子供たち』は2008年夏、シネマライズほかにて全国公開
オフィシャルサイト yami-kodomo.jp

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