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保阪尚希、不倫は文化じゃない!

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保阪尚希
保阪尚希

 「失楽園」「愛の流刑地」などで知られる渡辺淳一の短編を映画化した映画『マリッジリング』で、不倫に悩むサラリーマンの姿をリアルに演じた、主演の保阪尚希に話を聞いた。

 今回、保阪は妻子がありながら部下のOLと不倫関係に落ちる40歳のサラリーマンを演じた。撮影を振り返り「スピード感や事件性がないので、撮影中は本当にこれでいいんだろうか……と思った」と語る保阪は、完成した作品を観て「主人公の数日間を描いているから、山場がない分、お客さんの目線で観ると非常にリアリティーがある」とコメント。通常の不倫ドラマとは一線を画す作風に「監督は映画祭を狙っているのかなと思う部分もある」と語った。

 ズバリ作品のテーマである不倫について聞いてみると「不倫は文化じゃない行為ですから。不倫っていうのは法律上、配偶者がいる相手とセックスすることを指すってだけじゃないですか」と保阪は語る。部下との不倫関係にあれこれ悩む、自身が演じた劇中のサラリーマンとは違う考え方のようだ。また保阪は「不倫をしてるかどうかということではなく、これまで恋愛してきた人であれば、否定はできない部分もあると思う」とも付け加えた。

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 不倫相手のOLを演じる女優、小橋めぐみとのベッドシーンも話題になっているが、「ベッドシーンは女優さんがきれいに見えなければ意味がない。男性は求められていませんし」とサラリ。小橋をきれいに見せるために、カメラの位置を計算しながら、女優の顔をどのくらい見せるか、いつ髪をかきあげるかなど、繊細(せんさい)な所作を積み重ねていったという。「1ミリ単位で気を使って動いている。ベッドシーンはスポーツですよ」と語った。

 最後に「男性目線で描かれた映画なので、女性には分かりづらい部分もあるかもしれない。きっと女性があこがれるような恋愛ドラマではないですが、逆に“男ってこう考えてるんだ、こんなことを求めてるんだ……”という風に観てもらえればと思います」と女性たちにメッセージを送った保阪。不倫をテーマに、男性の本音や理想が描かれた『マリッジリング』は、男性はもちろん、女性にとっても学ぶべき点が多い作品のようだ。

映画『マリッジリング』は銀座シネパトスにて公開中
オフィシャルサイト m-ring.jp

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