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辻仁成と愛妻の中山美穂がフランスに住む理由

第58回カンヌ国際映画祭

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記者会見を行う(写真左から)日本映像国際振興協会・与謝野馨会長、東京国際映画祭・角川歴彦チェアマン、辻仁成監督
記者会見を行う(写真左から)日本映像国際振興協会・与謝野馨会長、東京国際映画祭・角川歴彦チェアマン、辻仁成監督

 仏時間14日、パリ在住の作家・辻仁成氏が監督を務める新作映画『幸福な結末』の製作発表がジャパン・パビリオンで行われた。同作品は今月28日に発売される辻氏の同名小説の映画化。東京・パリ・ブリュッセルの3都市を舞台にしたラブストーリーで、2006年春頃に撮影に入る予定だという。

 また同作品は、この日にカンヌで調印式が行われた“日仏映画協力覚書き書”に乗っ取って、日本貿易振興機構やフランス映画庁のサポートを受けて製作される第1回作品となる。

 覚書き書とは両国の映画交流を目指したもので、ロケ地の協力体制の強化や人材交流もより盛んに行われる予定だ。辻は「パリに住んで2年。ずっとフランスで映画を撮りたいと思い、2年間フランス語の習得に励みながら、さまざまな人に会って企画を売り込んできてここまできた。でも調印された文書も実行されなければただの文章になってしまう。これを意味あるものにするのが僕の使命だと思っています」と高らかに宣言。念願の日仏合作映画製作が実現するのがよほどうれしいのか、写真撮影時には自身のデジタルカメラを取り出し、スタッフに記念ショットを撮ってもらっていた。

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